ネームスペースの作成
EMQXでは、ネームスペースを作成する方法が2つあります。明示的な作成と自動作成です。これらの方法を使い分けることで、ニーズに応じて柔軟にネームスペースを作成できます。
- 明示的な作成は、厳密に管理された環境に適しています。
- 自動作成は、手動の介入を減らしたい動的で大規模なデプロイメントに向いています。
明示的なネームスペース作成
ネームスペースは、ダッシュボードまたはREST APIを通じて手動で作成できます。明示的に作成されたネームスペースは、直接管理・編集・削除が可能です。
利用ケース:どのネームスペースが存在するかを明確に管理し、細かい制御が必要な場合に推奨されます。
ダッシュボードでのネームスペース作成
ダッシュボードで素早くネームスペースを作成するには:
- ダッシュボードの左メニューから Management -> Namespace に移動します。
- Create をクリックし、表示される Create Namespace ダイアログでネームスペース名を入力します。他のオプションはデフォルトのままで構いません。最大セッション数やレート制限の設定詳細は Configure and Manage Namespaces via Dashboard を参照してください。
- Create をクリックすると、新しく作成したネームスペースが一覧に表示されます。
REST APIでのネームスペース作成
ネームスペース固有の設定を適用する前に、以下のAPIで明示的にネームスペースを作成する必要があります。
POST /mt/ns/<namespace>
<namespace>
は作成したいネームスペースIDに置き換えてください。リクエストボディは不要です。
自動ネームスペース作成
クライアントが接続するときに、EMQXはクライアントのメタデータから client_attrs.tns
属性を抽出してネームスペースを自動的に作成できます。この方法は、手動作成が非現実的な大規模かつ自動化された環境でよく使われます。
利用ケース:各テナントやクライアントに手動設定なしで別々のネームスペースを割り当てる必要がある、信頼されたクライアント接続環境に最適です。
注意
自動作成されたネームスペースはダッシュボードから編集できません。設定やクライアントメタデータから自動的に生成されるのみです。
注意
自動ネームスペース作成は、以下の設定が有効な場合にのみ動作します。
multi_tenancy.allow_only_managed_namespaces = false