EMQX 5.1 の既知の問題
e5.1.1
正常にローリングアップグレードが完了した後に誤ったエラーメッセージが表示される
ローリングアップグレード後に
emqx.log
にエラーメッセージが表示されることがありますが、このエラーメッセージは無害であり、アップグレードは正常に完了しています。コア+レプリカントクラスターでローリングアップグレードを実施すると、ログに
** ERROR ** Mnesia post_commit hook failed: error:badarg
というエラーメッセージが表示されることがあります。しかし、これらのエラーはアップグレードの成功に影響を与えず、クラスターは問題なくアップグレード可能です。
e5.1.0
MongoDB ブリッジ UI に「Connection Pool Size」設定が重複して表示される
MongoDB ブリッジの UI に「Connection Pool Size」パラメータが重複して表示されます。2つ目の項目は MongoDB 接続オプションの設定に使用されるため、混乱や設定ミスの原因となります。
修正バージョン: 5.1.1
TimescaleDB ブリッジがパスワードなしログインで作成後も切断状態のままになる
TimescaleDB のパスワードなしログインでデータブリッジを作成すると、作成は成功しますが切断状態のままになります。ブリッジ作成時にユーザー名を入力すると問題が解決します。
回避策:
TimescaleDB のユーザー名とパスワードを設定し、正しい認証情報でデータブリッジを作成してください。修正バージョン: 5.1.1
コマンドラインでリスナーを開始/停止してもダッシュボードのリスナー状態が更新されない
以下のコマンドでリスナーを開始または停止しても、ダッシュボード上のリスナー状態が更新されず、実際の状態が分かりにくくなります。
./bin/emqx ctl listeners stop tcp:we ./bin/emqx ctl listeners start tcp:we
プラグインの開始/停止コマンドは実行ノードのみが対象でクラスター全体には反映されない
以下のコマンドでプラグインを開始/停止しても、実行したノードのみが対象であり、クラスター内の他のノードには影響しません。
./bin/emqx ctl plugins stop emqx_plugin_template-5.0.0 ./bin/emqx ctl plugins start emqx_plugin_template-5.0.0
回避策:
クラスター内のすべてのノードで同様のコマンドを実行するか、ダッシュボードからプラグインを管理してください。CoAP ゲートウェイ接続モードで認証が必須
CoAP ゲートウェイは認証が有効な状態でのみ接続作成を許可します。いずれかの認証方式を有効にすることで問題が解決します。
回避策:
いずれかの認証方式を有効にし、正しい認証情報で接続を作成してください。修正バージョン: 5.1.1
ダッシュボードの「Use Peer Certificate field as ClientId」オプションで
crt
を選択するとエラー発生ダッシュボードの MQTT Settings ページの General タブで「Use Peer Certificate as Client ID」オプションに
crt
を選択すると、クライアントIDが文字化けして表示され、詳細表示時にエラーが発生します。クラスターのレプリカノードでファイル転送機能のファイルが閲覧・ダウンロードできない
クラスター内でファイル転送機能を使ってファイルをアップロードした場合、アップロード先のレプリカノード以外からはファイル一覧APIでアクセスできません。
回避策:
ファイルはアップロードしたノードからのみ閲覧・ダウンロードしてください。修正バージョン: 5.1.1
ダッシュボードにリスナーポートの変更が反映されない
emqx.conf
のリスナーポートを以下のように変更しても、ダッシュボード上のポート表示は更新されず、実際のポートと不一致になります。listeners.tcp.default { bind = "0.0.0.1884" }
修正バージョン: 5.1.1
「quic」または「ws」タイプのリスナーで「Max Connections」パラメータが無効
ダッシュボードや設定ファイルで「quic」または「ws」タイプのリスナーに対して「Max Connections」を設定しても効果がありません。
ルールの
client.disconnected
イベント統計が不正確clean_session = false
のチャネルではclient.disconnected
イベントが2回発生し、イベント統計が不正確になります。ルールアクション「republish」のペイロードで UTF-8 文字の解析問題
ルールの「republish」アクションでペイロードに
${payload.'msg'}
を使用すると、サブスクライブしているクライアントは${payload.'msg'}
のまま受信し、実際の${payload.msg}
の値が送信されません。修正バージョン: 5.2.0
Oracle データベースの「Connection Pool Size」のデフォルト値が変更不可
指定した値に関わらず、「Connection Pool Size」パラメータはデフォルトの 8 に固定されます。
修正バージョン: 5.1.1
サブスクライブしたトピックの QoS 更新がダッシュボードに反映されない
CoAP クライアントが QoS 0 でトピックをサブスクライブ後、QoS を 1 に変更しても、ダッシュボードは元の QoS を表示し続け、実際の QoS は 0 のままです。
ログローテーション番号が 10 を超えると EMQX 再起動時にログファイルが削除される
ログの
rotation_number
を 10 より大きい値に設定すると、emqx.log.11
やemqx.log.12
など 10 番以上の番号が付いたログファイルが EMQX 再起動時に削除されます。ノードが 2 分以上切断されると EMQX クラスターでスプリットブレインが発生する
EMQX 5.x の OTP25 へのアップグレードにより、Erlang OTP 25 でより積極的なネットワーク断片化検出が導入されました。これにより、以前の OTP 24 と異なり、軽微なネットワーク障害でも EMQX のグローバルコンポーネントで誤ったスプリットブレイン検出が発生します。
修正バージョン: 5.2.1